EA(エキスパート アドバイザー)による自動売買はとても便利ではあるのですが、設定を間違えていると大変なことになってしまう可能性があります。
MT4(メタトレーダー4)の設定はもちろんなのですが、パソコンの設定自体もとても重要なんです。
というわけで、今回はEAを稼働させる際に注意すべきパソコンの設定についてお話していきます。
目次
EAは24時間稼働が基本です
EAは基本的に人間が寝ている間も、常に相場を監視してくれています。
そしてチャンスとあらば、そこで売買をして収益をあげてくれるのですね。
しかし逆を言えば、EA自体は
24時間稼働していないといけない
ということにもなります。
もしEAが24時間稼働していなかった場合に起きうることとして、以下のことが考えられます。
EAが常に稼働していないとどうなる?
1. 適切なタイミングで売買をしてくれず、チャンスを逃してしまう
2. 利食い・損切りの指令がうまく発動せず、ポジションを持ち続けてしまう
1.については機会損失ということになりますが、こちらはある程度は許容できます。
しかし2.については、かなり重大な危険性をはらんでいます。
もし本来はEAから損切りの指令が来ていたのに、それに反応しないとどうなってしまうのか。
それは最悪の場合
どんどんマイナスが膨らんで破産してしまう
ということもありうるのですね。
EAの方ではすでに損切りが終了したとして扱われていますので、その後はそのポジションに対しては何も売買の指示は来ません。
それに気付かずにポジションを持ち続けていて、反対方向に進んでいってしまえば、マイナスは膨らむばかり。
どこかで反転してきてくれればよいですが、もしそうならないと…。
恐ろしいことにもなりえますよね(^^;;;
ですから、EAはずっと24時間安定して稼働させておくということが非常に重要となります。
EAを稼働させるパソコンの注意点
EAが24時間稼働するということは、パソコンも24時間ずっと起動していないと、EAも働いてくれないということになります。
ですから、パソコン自体も壊れたりしない、しっかり信頼のおけるものを準備した方が良いと言えますね。
またほかの作業をしながらだと、パソコンの処理速度が低下して、正確なタイミングで売買できないということが生じる恐れがあります。
そのようなことを考えると、EAを稼働させるパソコンには以下のようなことを考慮した方が良いかと思われます。
EAを稼働させるパソコンの注意点
- ある程度のスペックのパソコンを使用する
- あまり重いソフトは同時に使用しない
- 場合によっては、EA専用のパソコンを準備する
EA専用で使用するのであれば、他の作業でEAの処理速度が低下する心配はないので、ある意味安心ではありますよね。
またその場合には、多少スペックが劣るPCであっても大きな問題にならないと思われます。
MT4自体もそれほど重いソフトではありませんので、昔使っていたパソコンが余っているような場合、それをEA専用機として使用するのもアリかと思われます。
ネット環境にも配慮が必要
以上のようにパソコンにもある程度注意しないといけませんが、もう一つ重要なのが
インターネット回線
だったりします。
こちらもよほどスピードが遅いものでもなければ大丈夫ですが、心配なのは時々起こりうる
ネットが切れてしまう
という事態なんですよね。
固定回線で使っている分にはよほど大丈夫かと思いますが、インターネットが不安定だと感じている場合にはちょっと注意した方が良いかもしれません。
停電や電源切れにも注意
こちらも時に起きうることなんですが、パソコンやネットのルーターの電源が切れてしまうと、それも一大事となります。
そのようなことが起きなくするための1つの方法としては
無停電電源装置(UPS)を導入しておくこと
というのも一つの対策となります。
これがあれば、もし停電してしまったとしても、しばらくの間は普通に稼働してくれますからね。
その間に停電が復旧してくれれば、トレードに支障をきたさずにすむということですね。
また別の方法としては
EA専用のパソコンをノートパソコンとする
という考えもありますよね。
ノートパソコンであれば、電源が切れてしまったとしても、しばらくはバッテリーで稼働してくれますので。
ただこの場合、インターネットのルーターが止まってしまえばアウトですので、そこが問題となるかもしれません。
確実性を重視するのであれば、無停電電源装置(UPS)の導入でしょうね。
Windowsの設定も忘れずに
自分もこれに気付かずにいて、痛い目にあったことがあるんです。
ですからぜひWinodowsの設定は忘れないようにしましょう。
特に気を付けるべき設定は以下のことです。
1.Winodowsの自動更新
Windowsを連続で稼働している人は、もしかしたら気付いている方もいるかもしれませんね。
そうなんです
勝手にWindowsが更新して、再起動してしまう
ということが起きることがあるのですよね。
そうすると知らない間にMT4がオフになってしまっているのです。
そうなると、当然EAも稼働していない状態になりますので、自動売買もストップしてしまうのですよね。
自動更新して再起動してしまわないためには、設定画面のWindows updateから
更新を7日間一時停止
というのをクリックして、更新をしないように設定しておきましょう。
手順としては、まずWinodows10の左下の"設定"をクリックして
次に出てくる画面の中から
"更新とセキュリティ"を選択します。
続いて表示される中から
"更新を7日間一時停止"をクリックすれば完了です。
ここを何度かクリックすれば、その回数×7日ずつ更新する日を先に延ばすことができます。
あとは土日の再起動しても大丈夫な時間帯で、自分で再起動すればOKです。
これでWindowsが勝手に再起動して、MT4が切れてしまうといった事態を避けることができます。
2.スリープの設定
こちらも気を付けていないといけないポイントです。
もし何分か経つとスリープする設定になっている場合、MT4の稼働もストップしてしまいます。
最初自分もこれに気付いていなくて、知らない間に売買がストップしてしまっていました(^^;;;
そうならないためにはどうするかと言いますと、まずはwindowsの設定の画面から
"システム"を選択します。
続いて
"電源とスリープ"を選択して、スリープの項目を"なし"にすればOKです。
これで勝手にスリープモードに移行することはなくなるはずです。
画面の電源が切れる設定はしておいても良いのですが、スリープに移行するようには絶対にしないで下さいね。
VPSを使うという選択肢もあります
24時間パソコンを稼働させるのは難しいということも、家庭の事情などによっては当然あるでしょう。
そのような場合できることとしては、VPS(Virtual Private Server)を利用するというのも1つの選択肢です。
こちらであれば、24時間の稼働も問題なくしてくれますし、停電などの心配も無用です。
ただし1か月あたり数千円の利用料が必要となることがデメリットかもしれませんね。
ちなみにこちらで紹介しているEAを稼働させるXMトレーディングでは、以下の条件を満たせば無料でVPSが使えるという特典があります。
XMでVPSが無料で使える条件
1.5000ドル以上の口座残高がある
2.1か月あたり、5ロット以上の取引履歴がある
以上の条件を満たしていれば、無料でVPSを使用することができます。
VPSの詳細については、長くなってしまうのでまたどこかで書いていきますね。
日本国内でもVPSを提供している会社はいくつかあり、お名前.comではMT4用のVPSを提供してくれています。
自宅のパソコンでEA自動売買するときは気を付けましょうね
というわけで、今回は自宅のパソコンでEA自動売買をする際の注意点についてお話してきました。
パソコンの機種や停電なんかも重要なんですが、最も注意しないといけないのは
Windowsの設定
だと思います。
自分もこれで本当に大変な目にあいかけましたのでね(^^;
もしこれから自宅のパソコンでEAによる自動売買を始めようという方は、ぜひこれらのことに注意して見てくださいね。
もちろんVPSなら大丈夫かと言いますと、VPSもWindowsの設定は同様に注意が必要ですので、お忘れなく。